僕は今日、三年ぶりに走った。それも高校の同級生と。三年前に思ってもみなかった人生。
走る。僕は前に向かって走る。
高校を卒業以来、三年間、一度も真剣なランニングというモノをしたことがなかった。
昨夜、高校の時の同級生と台北市の新北市の間にある川の近くを走った。
まさか、高校の同級生と台北の川辺で走るなんて、三年前、高校を卒業するときは考えてもいなかった。
ペース配分が分からず、最初に結構飛ばしてしまい、正直、折り返し地点に着く前に、息があがってしまった。
サッカーを三年、卓球を二年、やっていたので、このくらいで息があがってしまっている自分に情けなく思った。
走っている時は、色々な過去の記憶が蘇ってきた。
地元のサッカーチームに在籍していた時に、監督にすごく厳しくされて、嫌になってやめてしまったこと。
中学生の卓球部時代に、周りのメンバーに自分の存在を否定されて、すごく生きづらく感じてやめてしまったこと。
自分は結局、いつも、逃げているだけじゃないのかと、ふと思ってしまった。
ただ、逃げていると認めたとして、自分はそれでも良かったのではないのかなと思う。
【今の自分は自分が選んできた選択の結果】
日本を離れて三年が経ち、慣れ親しん住んでいた、アメリカのデンバーを離れて、はや六ヶ月。
僕は4月にアメリカにサヨナラを告げ、5月には台北へ引っ越しをしていた。
正直、この半年、自分自身の将来に対して、悲観することも多かった。
自分には何も出来ないんじゃないのか?と不安になっている時期もあった。
正直、お酒ばかり飲んで、自分とは何かと混乱している時期もあった。
でも、今日、三年前、高校を一緒に卒業した女の子と走って、見えてきたものがあった。
『人間、明日のことなんて、なにも分からない。今を生きなければと。』
これは、よく言われている言葉だと思うが自分が決めた道は、しっかりと一歩一歩前に向かって、走り出すべきであると再確認させてくれた。
三年前は想像もしていなかったが、今、僕は台湾で生きている。
その時、その時の選択の積み重ねが今の僕を作り上げている。
高校生の時の自分と今の自分。
すべて、自分の選択した人生。
あなたは誰の人生を生きていますか?
2015年10月5日